感染防除の一環として、11月2日(月曜日)は調整休診日とさせて頂きます。
大変ご不便をお掛けいたしますが、ご理解の程を、何卒宜しくお願い申し上げます。
なお、11月5日(木曜日)からは、通常通りの診療とさせて頂きます。
本年4月7日、特別措置法に基づいて大阪府下に緊急事態宣言が発令されましたが、1次医療機関である当院は、通常通り開院しております。
ご来院者様の体調の不具合や容態に応じて、受付にて検温を含めた必要な検査をさせて頂く場合がございますので、どうぞご了承下さい。また、待ち合い室などでの密集を避けるため、ご予約の制限を設けております。ご希望のお時間での診察に出来るだけ沿うようには致しますが、変更などをお願いすることがございます。
また、本邦感染法に則り、治療に必要な器具や診察に携わる備品に対して、徹底した滅菌と消毒管理を行っております。当院医師が所属する日本ウイルス学会より、新型コロナウイルスに関しての情報が分かり易く説明されておりますので、宜しければご覧下さい。
口腔内細菌叢の淘汰は、肺炎の防止策として有効です。日頃より口腔内を清潔に保つよう、お心掛け下さい。
学会の為、11月29日(金曜日)は、午後休診とさせて頂きます。
大変ご不便をお掛けいたしますが、ご理解の程を宜しくお願い申し上げます。
また、11月30日(土曜日)からは、通常通りの診療とさせて頂きます。
『やぁ! 君たちはもう考えることをやめた新人類だね。 考えないという選択をした新人類!』
斯くしてこの一言に騒がしかった講義室が俄に一瞬しんと静まり、それからどっと笑い声に変わりました。
教壇からマイク越しに、生理学を教える恰幅の良い教授が溜め息混じりにこんな皮肉を言っていたのは、私が大学2年生の頃、折しもみな二十歳そこそこで、まだ高校生気分は抜ける筈もなく、講義中だって構わずめいめいに後ろや横を向いたりして、おしゃべりに熱中していました。
最近は、あらためてこんなことを思い出して、〝考えること〟について考えてしまいます。
或る、思考の先にあるものは何なのか?
幾ら考えても辿り着けないときがあったり、何も考えていなくても、容易く思考の先端に立っているときだってあります。それは自分の潜在意識や、無意識に経験した引き出しのなかで突合して、閃くものなのかも知れないですね。
カウンセリングでお話しするときや、普段の勉強だって同じで、言葉だけで幾ら補っても足りないときや、脳で練る浅い言葉では、自分をも納得させることさえ難しいときがあります。言葉を道具として使えても、やはり万能ではないので、色んな感覚を使って伝えることも必要なときがあります。
少し風呂敷を広げていくと、アウトプットとして自分が受動したこと全部を誰かに伝えることは、中々容易ではないですし、その一時に感じた脳の波長も時間と共に、やがてその興奮は醒めてしまいます。連続して、かつ伝えようと努力して、初めてそれが幾らか伝わるかどうか。
何でもない日常のなかの素朴なことにじっと眼を凝らし、耳を澄ませていつも感覚を使って考えなければならないと思う、今日この頃です。
先生、〝新人類〟もあれから少しは成長しておりますでしょうか?
大阪の空は、狭いです。
晴れていても、なんだかしょんぼりした灰色で、高い建物に区切られて角々しいのです。歩いていると、真っ先に目に飛び込んでくるのは忙しそうに歩く人の顔、ビルとビル。高速道路を伝うパイプライン。それから、ざくざくの喧噪とクラクション。一寸、気を付けて空を探そうとしなければ、その存在はとても小さく感じられます。
で、時には一生懸命に首を傾げて空を探します。風の強い日には、ビルの輪郭の合間をちぎれた雲がすいすいと抜けていくのも見えます。そんな、か細い空に虹を見つけたときは、あの背の高いマルビルの宣伝塔の電光掲示板に『−速報− 大阪の空に、虹架かる!』と、流してもらって誰かに教えたくなるくらい、ちょっと嬉しくなります。
大阪の空にも、虹が架かります。
その場所、その時間、その角度からしか見えないことがあります。それが見る人によって重要な意味を持たなくっても、流動的に、激しく移り変わっていく物事のなかにおいて、時々こうして空や自然を見つめることを大切だと思うのです。
今回は、院内勉強会で話した内容を掲載します^^
昨今、創傷部(傷口)に対する消毒と治療の考え方が、少しずつ変わってきています。
「細菌がいること」と「細菌感染を起こしていること」は、厳密に言うと違います。例えば、皮膚には皮膚ブドウ球菌という常在菌がいますが、皮膚にブドウ球菌がいるからと言って、必ずしも感染を起こしているわけではありません。もっと言えば、腸の中には大腸菌や乳酸菌、その他沢山の細菌が生息していますが、だからと言って腸が細菌感染しているとは言わないのと同じ事なのです。
もし、体の表面に傷が出来るとします。すると、周囲の皮膚から常在菌が移動してきて、創面に侵入します。無菌の傷というのは存在しないと言っても良いですから、どんなに洗っても消毒しても傷には必ず「細菌がいる」ということになります。
パスツレラ菌や緑膿菌などの特定の病原菌を除き、通常のブドウ球菌などで組織が感染を起こすためには、通常、組織1g中に細菌が10万個〜100万個必要だと言われています。実際には、細菌の数がこれより少ないときでも感染を起こすことがあります。それは、傷の中に「異物」が存在するときで、異物には、土や泥、植物片、食べカスや口腔内汚染物などが含まれます。創内に異物があるとき、組織1gあたりの細菌数が200個程度でも、十分感染を引き起こすことが可能になります。
創傷部を消毒したときには、これと同じことが起こります。消毒によって傷の表面の細菌は一時的にいなくなりますが、数分たって消毒の効果が切れると同時に、周囲の皮膚に分布していたブドウ球菌などの常在菌が創面に移動し、このとき、異物が存在すれば、傷は元のように感染状態に陥ってしまうということなのです。
結論としては、傷を乾燥から防ぎ、消毒などによって傷部表面を傷付けない限り(消毒が悪いという訳ではないのですが、過度な消毒は組織の細胞を痛めつけることがあります)、傷に細菌がいても感染を起こさずに治っていくのです。
このように、「細菌は存在するが感染ではない状態」をColonization(コロニー形成)と言い、Infection(感染状態)とは明確に区別します。 例えそこにいる細菌がMRSAなどの悪名高い耐性菌だったとしても、感染を引き起こしていない状態があるわけですから、過度な消毒や抗菌剤の投与が無意味どころか害を及ぼしてしまうことだってあるのです。
但し、実際の医療現場では、『傷の中に細菌が10万個あるかどうか』を直接確認することはなかなか難しいですから、炎症の徴候:「腫脹」「発赤」「疼痛」「熱感」などの有無で、その傷が「感染状態」にあるかどうかを確認することが大切になってきます。
笑顔になるということ。
ただそれでけにスポットを当てて考えてみましょう。
大きな口を開けて 「わっはっは」 と笑うのも、1つの笑顔ですが、にっこりするだけでも笑顔です。
口を閉じたまま、口角をきゅっと上げます。
にっこりするのは、楽しいことがなくてもできます。いつでも、どこでも、今からでもできます。楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔になるからこそ楽しくなることもあるのです。
笑顔の表情をしているうちに、気分が明るくなり、元気が出てきて 「楽しい」 という表情が作られます。すると、ポジティブな表情筋の刺激は、脳へ伝達され 「楽しんでいる」 と判断して、気持ちが明るくなる作用を生むことが分かってきています。
もしも、今日は何か落ち着かないな、最近は良いことがないな〜と思ったら、 こんな風ににっこりとした笑顔を作ってみましょう。少しずつ気持ちが落ち着き、前向きになることに気付いていく筈です^^
歯周病の初期は外側から歯の状態を見ただけではわからないことが多く、痛みなどの自覚症状も乏しいため、発見が遅れがちになります。症状に気がついて受診したときには、すでにかなり進行していることも少なくありません。
早期発見のために歯周病の症状を理解し、定期的にセルフチェックする習慣をつけましょう。 自分でチェックする際のポイントをまとめました。ここに挙げた症状のうち、歯肉の軽い腫れやむずがゆさ、ブラッシング時の出血などは、初期から起こりやすい症状です。進行するにつれて、口臭や口の中の粘つき、歯肉を押すと膿や血が出るといった症状が見られるようになります。
簡単にわかる症状のポイント
【ポイント1 歯肉の色】 鏡を見ながら、そっと下唇をめくり返してみましょう。このとき無理に唇をひっぱらないようにしてください。唇の裏側の淡いピンク色と、歯肉の色を比べてみて、歯肉の色が唇の裏側よりも一段薄ければ合格。唇の裏側と同じくらいだったり、やや濃い、濃淡があるという場合は要注意です。 同じように上側の歯肉も、上唇の裏側と比較してみましょう。
【ポイント2 歯肉の腫れ】 「歯の間の歯肉が目立って赤い」「歯を取り巻く歯肉に1ミリほどの幅の赤い縁どりがある」場合は、初期の歯肉炎の疑いがあります。 進行すると「赤い色が濃くなる」「厚ぼったくなる」「ぷくっとした丸みが出る」「歯肉が柔らかくたるむ」といった症状が現れます。
【ポイント3 出血】 ブラッシングのとき、歯と歯肉の境い目から血がにじんだり、歯ブラシが赤く染まるのは、歯周病の兆候です。りんごをかじると血が出る場合は、進行している可能性があります。
【ポイント4 口臭】 歯周病が進行すると、歯肉から排出される膿のために、独特のイヤなにおいが発生します。かなりのにおいですが、自分では慣れてしまってなかなかわかりません。また周囲の人が口臭に気づいたとしてもなかなか本人には言いづらいものです。家族などごく親しい人に「私の口、におわない?」と聞いてみましょう。 パートナーやお子さん、お孫さんに口臭を指摘されて歯科医院を受診したことが、歯周病発見のきっかけになるケースは少なくありません。口臭外来のあるクリニックから歯周病専門医に紹介されてくるケースもあります。
【ポイント5 歯並び】 歯周病がかなり進行すると、歯槽骨が吸収され、歯がグラつくようになります。このような不安定な状態で噛み続けていると、歯が動き、歯並びが悪くなっていきます。きちんと噛めなくなりますし、容貌まで変わってしまうこともあるのです。
いかがだったでしょうか。
『あっ、当てはまる…。』 と思われた方は、是非一度ご来院下さいね。