血液型の不思議、信じる?
2011.02.19更新
血液型の不思議、みなさんは信じますか?
日本では有名な血液型占いも、一歩、海外にでれば理解されないようです。元来、
日本人自体が混血でA:O:B:ABそれぞれの血液型がきれいな対比で分かれてい
るということに加えて、生真面目で奥ゆかしい気質、こういったことがコミュニケー
ションの要素も含み入れ、取り沙汰、発展してきたのでしょう。私の知っている血液
型による性格分類で、ある幼稚園で行った面白い実験例があります。もちろん日本
で、です。性格分岐の完成していない、5歳児の生徒48人を、A型、O型、B型、AB
型でそれぞれ12人ずつ4部屋に区分し、1人ずつに同じ試験を行いました。部屋の
状況は、机の上の左側に水の入った水槽、右側に空っぽの水槽と二つの水槽が並
び、真中には水をすくうことのできる杓子が置いてありました。試験問題は『右の水
槽を水でいっぱいにしなさい。』という至ってシンプルなものでした。
Result
A 型→ 最初から最後まで丁寧に杓子を使って、左から右の水槽へ黙々と水を移す。
O 型→ 半分ぐらいまでは杓子を使って水を移しているが、途中、左の水槽を持ち上
げて、右の水槽へ“バシャ!”とやってしまう。
B 型→ 杓子には目もくれず、初めから左の水槽を持ち上げて、右の水槽へ“バシャ
バシャ!”とやってしまう。
一番興味深かったのがAB型の生徒でした。
AB型→ 左の水槽と右の水槽の位置を、そっくりそれぞれ置き換えてしまう(右の水
槽に水が満たされているという既成事実がある)。
どうですか、当て嵌まっていましたか? この実験の面白さは、12人中8人以上の生
徒( 70% )が血液型分別に従って同様の行動結果をとっていたというところです。
ちなみに私は0型ですが、確かに途中で“バシャ”してしまうかも知れません・・・。
Don’t find fault, find a remedy.
2011.02.15更新
評価や指摘だけをして回避や改善策を考えない、所謂“あら探し”としてものや、他人の弱点
を得意気に探す人がいます。人は兎角、他人や他人のアイデアのあら探しをしがちで、それ
は大抵楽しいもので批評することによって自分自身に刹那の優越感をもたらす心理作用が
あるそうです。だけど、それでは何の向上も進歩もないと思うのです。それよりも、自分の置
かれている状況や考えていることなどと照らし合わせたり、問題点の解決策を探すことが大
切だと思います。それが、例え今は“あら”であったとしても気付くことができれば、考えはそ
の先に進むことができるわけです。考えのその先に、更にもっと先に、ヒントに変わるものが
転がっているときがあります。
考えることを伴わない気付きでは、そこで停滞してしまって、結局は大局損をしたり、伸びな
かったりするものです。そして、いつもそれらを見ている自身の心の眼が曇っていないかどう
か・・そう立返ることも大切だと思います。常に正しい角度で人やものを見つめなければいけ
ません。
Don’t find fault, find a remedy.
間違いではない、救済策を見つけよ。
です。
白髪のおじさん、その正体は??
2011.02.04更新
56歳の頃、実家のすぐそばに茨条網と高い塀に囲まれた、一風変わった家がありました。
そこには、『福田』という表札を掛けて、白髪で黒縁の眼鏡をかけたおじさんが住んでいたの
ですが、日中夜、滅多に外にでてくることがありませんでした。偶に、おもてにでてくることが
あれば、私たち子供に「なにして遊んでるの?」とか、「へぇ、そんなことできるの?」と熱心に
声を掛けてくれていた不思議な雰囲気のおじさんだったことを憶えています。時には、立った
ままで両手を持ってでんぐり返しを手伝ってくれたり、シャボン玉の吹き方を教えてくれたこと
もありました。彼はとても穏やかな感じで、近所住まいということもあって、子供心に安心して
何かと話しかけていました。私もやがて小学校も中学年に入り、友達もたくさん出来て近所だ
けで遊ばなくなった頃、あの“白髪のおじさん”と出会う機会が少なくなりました。幼児期を脱し、
その存在すらも忘れかけていたとき、母親から初めて彼に、もう一つの名前があることをきき
ました。実はこの人、小説家・司馬 遼太郎氏 だったのです。両親曰く、執筆や病気などで今
はほとんど外に出てくることがないということでした。まだ難しい本など読んでいなかった私は、
それでも「福田さんが、司馬さん? ふん、有名なの?」・・・いま私がその場にいたら口を塞
いで、きゅっとひねってやりたいくらいなのですが。
成長するにつれて『竜馬がゆく』、『国盗り物語』、『世に棲む日日』、そして『21世紀に生きる
君たちへ』、独特で秀逸な彼の作風にあてられる裏腹に、あの幼い頃の記憶を残して以来、
メディアや書籍で見る他は結局、以来彼に会うこともないまま他界してしまいました。
月日は流れ、彼の家とは少し離れた東大阪市にある小阪というところに“司馬 遼太郎記念館”
たるものが建築され、現在、祝平日問わず彼の作品に魅せられた多数のファンの方が訪れて
いるようです。私も幼少期を過ごした東大阪市は、割と昔からの気勢を残したままの、言って
みれば下町といった印象でした。音にも聞こえた文豪、司馬 遼太郎氏 がなぜこの土地を選び、
生活の根を下ろし晩年までを過ごしたのでしょうか。 折しも、そのことについて、生前のインター
ビューではこう答えていました。
『私は、猥雑な土地でなければ棲む気がしない。』
そうかそうか・・・猥雑か・・・わいざつ? ワイザツ??
猥雑:広辞苑
1.ごたごたと入り乱れていること。また、そのさま。
2.みだらで下品なこと。また、そのさま。
・・・そこまであれでもないよ。
で、ちょっとショック受けたり・・・(笑)
今なお、私のなかで司馬 遼太郎氏ではない別人のまま、あの“おじさん”の声と面影が私のなか
で息づいています。優しそうに話しかけてくれたそのとき、どんな眼で、そしてどんな表情で、私と
いう子供を見てくれていたのだろうか——。今思えばこそ、彼に訊いてみたかったことがたくさん、
たくさんあるものです。
『自尊心はいらない、ただし誇りを持って。』
2011.01.29更新
大道廃れて仁義あり。
老子の第十八章説ですが、仁や義(情けや道徳)などが無闇に唱われるとき、
大道(人の世の常識)が放棄されているということです。つまり、仁義が尊ばれ
るようになれば、世の中は乱れはじめているということを説いた逆説的表現
です。
偉そうなことは言えませんが、このことは現代医療のなかでも同じようなことが
言えるのではないでしょうか。安易なサービスに奔り過ぎたり、“これこそはあな
た様の為に考えた・・・”などちょっと押し付けがましいようなフレーズがやたらと
目につく昨今、医学的知識や手技の裏付けは二の次になり、対峙しているのは
最早『疾病』ではなく、患者様という名の『人心』。歯科医療も完全なサービス業
になってしまえば、それはもう医療と呼ばなくていいのではないかとさえ思ってし
まいます。差別化・区別化が医療現場でも進んでいます。勿論、人があってこそ
の医学・歯科医学。人は大切。だけど、何の為に私たちがこの分野の学問を選
び、学んできたのかということを顧みることがなければ、医療という概念の根底
は崩壊してしまうように思います。
だからいつも考えます。資格をもっているということは、学び続ける義務があると
いうこと。大道を廃れさせないために、そこに向かう誇りが必要です。
☆期間限定キャンペーン☆
2011.01.22更新
メディカデンタルクリニックでは、しばしばエステ系のキャンペーンを行います。
開院から今までに発表したなかには、PMTC (Professional Mechanical Tooth Cleaning
→ 専門的なお口のなかの徹底的クリーニング)、クリスマス限定ホワイトニング。そして現在
進行形で、『バレンタインデー&ホワイトデーキャンペーン』です。これは、クリーニング+オフィ
スホワイトニングがセットで11,500円 (通常価格 20,300円なので、8800円 off) になるという、
とてもお得感の高い企画なんです。但し、当院のホームページでは一般的に公開していなく、
直接の手配りと、当院1Fの玄関通りに設置してあるキューブ型の看板に挟み込んであります。
3月31日までの期間限定ですので興味のある方は是非、お申し付け下さい。(ブログを見て、
でも構いませんよ^^) 余談ですが、手配りでは時間のあるときにメディカスタッフが大通りなど
に配布しに行ってくれています。雨の日も風の日も・・・こんなに寒い日だって配りに行ってくれ
ています。 (たまに私も参加するのですが・笑) 本当に感謝、感謝です。
みなさま、当院の隠れメニュー、
『バレンタインデー&ホワイトデーキャンペーン』を宜しくお願い致します!
自分をつなぐもの
2011.01.15更新
ふと、大学院の時代にお世話になった先生のブログを覗いてみたりします。
そこには、診療に関することだけではなく、学生時代のことや、日常生活に
至るまで色々な躓きや苦悩が書かれていて。手術中によく怒鳴られたな、と
思い出しながらも、“あの先生もこんなこと考えるんだ” と共感したり、ほっと
したり。
振り返ってみると、大学院時代の生活は割と過酷でした。医員としての人手が
少ないというのも勿論あったのですが、口腔癌の手術需要が高い口腔外科教
室でしたので、遺伝研究の傍らで外来と病棟、そして20時間もざらに超える手
術のなかを行き来しました。患者様の容態が急変したりすると研究中でも真夜
中でもいつでもとび出して行く。で、一段落研究室に帰ってみると、3ヶ月以上も
温めてきた研究は培養時間超過でまっさらの振り出しに。(ただ、自身が体調を
崩そうものなら、どんなに高熱でも点滴を引っ張って歩きまわる羽目を見るので、
体調の管理にはとても気を遣っていました。)
そんな思うように進まない実験データを手に、教授室に怒られに出向き、なかな
か時間がないことを漏らしたあるとき、不意に「君、何時間寝てるの?」と訊かれ
たことがありました。睡眠時間が34時間くらいであることを答えると「ふん、時
間十分あるじゃないか!」と。辛いことを、あまり辛いと感じないタイプだと思って
いた私も、そのときばかりは自分なり、ああ・・人生って結構厳しいな、なんて落ち
込んだものです(笑)
そんな風に疾走した4年間。思えば、それは今は大きな糧になって、今日も私の
一部として気概を支えてくれています。
あれから8年、一緒にいた仲間たちや先輩も、今はめいめいに活躍しているよう
です。いつかまたみんなで集まって思い出話に花を咲かせたいですね。
A HAPPY NEW YEAR
2011.01.08更新
新年あけましておめでとうございます。そして、本年度も宜しくお願い申し上げます。
気がつけばもう2011年で、急しく過ぎて行った旧年を思い出して今年は “安定” を
目標にしたいと思います。そうはいっても安定できるまでの勾配を一生懸命頑張る
のです。一年間って長いです。だから、年の瀬にいつも “今年一年は・・” なんて考
えると、良かったことも悲しかったことも、そして辛かったことも、全部ごちゃ混ぜで
「良かった一年」「悪かった一年」なんてありませんよね。だから、良いことも悪いこと
も含めて「一生懸命だったかどうか」、「目標があって、それを達成できたかどうか」
という真直ぐの視点で一年の節目を見送り、また新しく始めたいと思っています。
頑張ります!
そうそう、1月といえば誕生日が近いのをすっかり忘れていて、昨日スタッフからとっ
てもかわいいサボテンとbirthday-bookを頂きました。( 理由はありませんが、サボテ
ンが好きです 。) その本のいちばん最初に書いてあった、この日に生まれたあなた
に贈る言葉で「異端児であることを肯定しましょう。なぜなら天があなたをオンリー
ワンだと認めた証だから。」・・うんうん!?・・変わってるのか私?(笑)
上村さん、尾西さん、どうもありがとう ^^
2010年、ありがとう。
2010.12.31更新
今日は、いよいよ大晦日ですね。
クリニックの方も無事28日から冬期休暇を貰い、一段落といったところです。
思い返せば、2010年色々なことがありました。何といっても一番の思いは、
10月に当院を開院したことですが、それに拘わる人達の力添えの何と大き
かったことか。人というものはつくづく支え、支えられて生きているんだという
ことを痛感しました。どんなことでもそうだと思いますし、決して恐縮しすぎる
ことはなくても、それを忘れて奢る心が勝ったときに人間は駄目になるのだ
と思います。2010年も残り僅か、最近ふと考えることは、『人生の始まりから
終わりまでを大きな目でみたとき“今” はどんな過去になっているんだろう。』
一年一年は節目でしかない。でも、悔いのない一年を。そんな気持ちで今年
を送り、新年を迎えたいです。まずは、メディカスタッフみんな、久弥先生、山
田先生、三澤さん、友田さん、下川さん、中村さん、千葉さんをはじめ、関係
者方々に感謝の気持ちを胸に留めたいと思います。
‐ 追 記 ‐
以前ブログに書いたX’masのこと・・・今年はサンタクロースがきてくれました。
来年も来てくれるといいな、と童心に願います(笑)
冬の星座
2010.12.21更新
“ 冬の大三角形 ” を知っていますか?
冬季に南東の空を見上げる事で確認ができる星座のうち 、こいぬ座のプロキオン 、
おおいぬ座のシリウス 、オリオン座のベテルギウスの3つの星を繋いで出来るもの
で、冬の空にオリオン座を見つけることが出来れば、この三角形を見つけるのは
比較的容易です。空気が澄んでいれば、大阪でもこの三角形の中にぼやっとした
淡い星の縦断が天の川として見えます。この時期に、それはとても綺麗で、仕事
が終わって家に戻ってくると、ベランダに出ていつもボーーッと、冬の大三角形や
冬のダイヤモンドを探します。11月下旬頃から、はっきりと立ち上がってくるオリ
オン座は12月から3月頃まで見ることができます。冬の訪れと終わりを星座は教
えてくれます。
( フレデリック・ラングブリッジ「不滅の詩」より )
2人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ。
1人は泥を見た。
1人は星を見た。
生きていくことの希望を星に準えている好きな詩節のひとつですが、そういう意味でも
私もやはり、星を見ていたいと思います。そしていつか天体望遠鏡を買いたいと思って
いますが・・・思いは募り、早や3年・・・いつか、いつかのささやかな楽しみです。
Keyes ring
2010.12.13更新
なぜ、むし歯になるのか?
1969年にアメリカの歯周病学者、Keyesがう蝕 (むし歯) に関する要因と相関を明らかにしました。
第一要因:vacteroides (細菌の存在)
第二要因:sugar (糖分)
第三要因:host (宿主的要素 / 歯質)
これらの要因一つでも欠如していると、むし歯にならないというものです。考えてみると、口腔常在菌
といって生物の口のなかには必ず菌群が生息していて、これらが共存しているからこそ外来微生物
に対抗することができるわけです。むし歯菌なるミュータンス群も含めてクリーニングによってこれを減
らすことは出来たとしても、零領域までもっていくのは到底不可能な話です。次に考える、糖分。これ
も難しいです。最近はシュガーレスなどといって、ブドウ糖にとってかわるパラチノースなどの甘味料
が一役かって、予防歯科の分野を賑わせていますが、生体が植物由来の糖質ひいてはブドウ糖を全く
摂取しないわけにはいきません。と、いうわけでこれも不可能に近い。最後に宿主的要因。最近になっ
て歯科医院では、これを歯質の問題として歯が柔らかく密度が低いか、若しくは、硬く密度が高いかで、
むし歯に罹りやすいかどうかをうたっているようですが、この論文でいう原約は歯質ではなく「歯」その
ものです。つまり、歯がなければむし歯にならないんだよと・・怒られそうです。確かに、歯がなければ
むし歯になんてならない。だから歯を抜いてしまおう・・はい、怒られます。只々、当然のことなんですが、
当然のことを必然の解に繋げ説いていくのも、また論文なのです。因みに、後世になってこのKeyes
の論文に更にもう一つ、要因が加わっています。
第四要因:time (時間)
もう、あれですね。ここまでいくと、例えば、第五要因:dimension (次元)、第六要因:voidspace (空間)、
何だって言ってしまえそうな気がします。ですが、敢えて真正面から愚直に解釈すると、甘いもの (糖類)
を食べて、歯を(宿主的要素) 磨かないでいる (時間) と、むし歯 (細菌の存在) になるから気を付けましょ
う、そういうことなんです。考えすぎると説得力があるような、ないような。これらすべて欠かすことはでき
なくても、その努力はできます。
補足ですが物質以外のもの、時間まででてきてしまったところがこの要因の肝だと思っています。何も歯
だけではなくて、形あるものすべて物質として存在したその時から、大局朽化と供ににひたすら終焉に向
かっていく、時間というベクトルと戦っている。考えてみればちょっと壮大です。