情報過多のこの時代、日進月歩で利便性が増す一方で、パーソナリティの侵害が危惧されている
といった内容の論文です。例えば、ポケットベルがまだ珍しかったような一昔前は、職場や自宅
に帰らなければ、相手ともコンタクトがとれませんでした。増してや、家人が電話にでれば、家族
がどのような人と交流し接しているのかなど訊かずともわかっていた時代・・・考えてみれば、
そんな時代変遷の潮流のなかに私もいました。
メディアなどでも、痛々しいニュースをしばしば耳にします。そのなかでも、取分け家族間での
悲惨な事件が最近多くなったような気がします。電子メールやモバイルフォンの普及と併せて、
最も懇親しい筈の家族の安心感というか、一体感が薄れつつある気がします。そして、“個人情報”
という言葉自体がパーソナリティが侵害されていることに対する警鐘、その代替語なのかも知れません。