今年は“クーザ”が大阪・中之島にも来ますね。
8月からちょうど暑い盛りに、たくさん人が来るんだろうなぁ。
私も以前、ラスベガスでシルク・ドゥ・ソレイユの公演を観に
行ったことがあります。目の前で観ると、本当に荘厳で感動
しますよね。手放しで、人間の未知なる能力はこんなにも素
晴らしいものなんだ・・・と。
私は、何故かサーカスと聞くといつも思い出す詩があります。
−みなさんは、こんな詩をご存知でしょうか?
幾時代かがありまして
茶色い戦争ありました
幾時代かがありまして
冬は疾風吹きました
幾時代かがありまして
今夜此処でのひと盛り
今夜此処でのひと盛り
サーカス小屋は高い梁
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ
頭倒さに手を垂れて
汚れ木綿の屋蓋 (やね) のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
それの近くの白い灯が
安値いリボンと息を吐き
観客様はみな鰯
咽喉が鳴ります牡蠣殻と
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
屋外は真ッ闇 (くら) 闇 (くら) の闇 (くら)
夜は劫々と更けまする
落下傘奴 (らくかがさめ) のノスタルヂアと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
『サーカス』
中原中也 山羊の歌より
ノスタルヂアでも、モダン・コンテンポラリーでも、全部ひっく
るめて夏の暑さを吹き飛ばしてくれそうな、真夏の“クーザ”。
んん!行きたい!