スタッフブログ

あけまして、おめでとうございます。 2012.01.12更新
あけまして、おめでとうございます!
今年もメディカは、スタッフ一同、張り切ってやってまいります。
みなさま、本年もどうぞひとつ、宜しくお願い申し上げます。
新年のお話ではないのですが、前回に続いて、実のある(力説)心理学のお話
をしたいと思います。アイソーポスの『すっぱいぶどう』の寓話は有名です。或
る日、キツネが木の枝にたわわに実ったおいしそうなぶどうを見つけます。キ
ツネは食べようとして、ぶどうに向かって跳び上がりますが、みな高い所にあり、
一向に届きません。結局、跳んでも跳んでも届かず、とうとうキツネは怒りと悔
しさで「ふん、どうせこんなぶどうは、酸っぱくてまずいに決まってるのさ。だから、
誰が食べてやるものか。」と捨て台詞を残して諦めて去ってしまいます。このよ
うに、目的や欲求が達成されなかったとき、その欲求と現実のギャップを埋め
るために、 自分に都合のいい理屈で埋め合わせしようとする心の動きを、『すっ
ぱいぶどうの心理』といいます。手に入れたくてたまらないのに、人・物・地位
など、努力しても手が届かない対象があるとき、その対象を価値がなくて低級
で自分にふさわしくないものとみて諦め、心の平穏を得るということなのです。
また、英語圏で「Sour Grapes」は負け惜しみを意味する熟語で、『It sounds
like sour grapes to me.(どうも負け惜しみに聞こえるけどね。)』という風に
使います。
最近知ったのですが、これを受けた追説で『甘いレモンの理論』というものも
あるみたいです。 これは、どんなにすっぱいレモンでも自分のものである限り、
甘いと思い込もうとする心理だそうです。 誰だって人は自分の持っているもの
が、悪いものではないと思いたがります。苦労して、折角、手に入れたものが、
想像とはかけ離れていた場合には、心に大きな負担が掛かってしまいますも
のね。それを避けようとするのが、甘いレモンの理論です。
すっぱいブドウに、甘いレモン。やはり、沈黙は金なのでしょうか。できれば負け
惜しみは言わずに、現実を受け止めていきたいですよね。受け容れて努力する
ことで、もしかしたら今度は「甘いぶどう」に鼻をかすめることが出来る“ かも ”
知れません。

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