近道は、遠回り。一生に何回後悔できるだろう。
焼酎で有名なこのフレーズ。後悔という言葉を、建設的な観念で捉えているのが印象的です。決して、“急がばまわれ”という意味ではなく、『がむしゃらに歩いてきた道を振り返ってみれば、結局は遠回りだったけれど、足をとられて躓いて、立ち止まった時間にだけ自身を省み、成長を為せる機会が与えられる。』という意味なのでしょう。
言葉って、素敵です。
ここは熊本県にある、長部田海床路。海の潮が引いている時は、干潟の中の道路を車で通ったり停めたりすることができるのですが、
なんと!満潮になると、道路が海のなかに沈んでしまい、海中から電柱だけが突き出たように見えるそうです。
ちょっと退廃的でノスタルジックな風景ですが、とても心魅かれます。
ところで、この長部田海床路。ご来院される患者様で、九州本社と関西支社とを行き来されている方がいらっしゃいます。ずっと行ってみたいと思っていたこの場所のことを伺ってみると、やっぱり知ってらっしゃいました。近くにある杜のことや、陸路など、あれやこれやと九州のことを訊いてしまいましたが、私自身は福岡以外、余り九州地方を訪れたことがなく、想像だけが膨らんでしまいます。
こんなところで、思い切り空を仰いで、裸足を放り出して “ぼーっ” とできれば、どんなに良いでしょうね。