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夏にご用心、氷食症。 2014.07.28更新

梅雨も明け、いよいよ夏!海や花火など、楽しいイベントがたくさんあります。

でもこの時期、アイスクリームやかき氷など、つい冷たいものをたくさん摂り過ぎてしまいます。そんななかでも最近気をつけて頂きたいのが、氷食症たるもの。読んで字の如く、ガリガリと氷の固まりを食べたくなる (食べてしまう) 症状です。とはいえ、2〜3個ではありません。〜症というからにはちゃんと定義があって、『24時間のうちで、製氷皿一皿(16〜20個数)以上を摂取するもの。』という、異食症の一種です。

最近の研究では氷を大量に摂取することにより、鉄分の腸管吸収が極端に低下してしまい、鉄欠乏を惹起して、貧血のスパイラルを成立させることから、鉄欠乏症や貧血症の相関が疑われてきました。

参考値は以下の通りです。

鉄欠乏:トランスフェリン飽和度(=血清鉄*100/総鉄結合能)が16%未満、血清フェリチン値が14ng/ml未満であれば、鉄欠乏の可能性が高く、鉄剤治療をする根拠。

貧血:血色素値が正常値以下で、MCHC(=血色素値*100/ヘマトクリット)が31未満であれば、鉄欠乏性貧血が強く疑われるが、氷食症においては、≠貧血。

無性に氷が食べたくなる、反対に鉄欠乏や貧血気味だという方は、ちょっと、覚えておいて下さいね。

もちろんこの暑さのなか、冷凍庫のなかから “ひょいっ” と氷をつまんで、ガリガリっと齧ってしまいたくなる!時々、私もやってしまいます•••が。


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