先生は、心に残る言葉がありますかー?
最近、こんなことを聞かれました。
一燈を提げて暗夜を行け
暗夜を憂うること勿 (なか) れ
ただ、一燈を頼め
(言志四録)
たった一つの提灯をぶらさげて夜道を歩くことに不安がるな。ただその提灯の灯りのみを頼りにして、前進すればいい。
分かり易く転じれば、生きて行く上では、色々な憂い事を抱えることもあるだろう。だが、自分がこの道だと信じた道を行けばいい。 誰もが暗闇は不安だが、朝の来ない夜もない。一つの信念を頼りに進むことこそが、やがて道を拓いていくのだ。と、いうところでしょう。
良くも悪くも、現在の全ては過去の小さな小さな積み重ねの賜物で、そして未来のすべては、現在からの積み重ね次第で、好転も暗転もする。過去を憂い、未来を悲観するよりも、現在を、建設的に創造していくことが大切なのだと。
肝はすべて今、“内省を糧に” 未来へ進むことなのではないかと思います。
私の、心のアンカーになっている言葉のひとつです。