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梅雨入りと、雨滴。 2015.06.02更新

もうじき、梅雨入りです。梅雨と言えば、最近ふと気付いたことがあります。“クサリトイ”が余り見かけられなくなったということです。

 

漢字で書くと、“鎖樋”。

玄関先の屋根から垂れ下がっている『あの鎖』と言えば、みなさんも目にされた事があるのではないでしょうか。鎖が屋根の端から吊り下がっているのは、雨水を受けてつたわせ、地上に流すことで天井(家根)に水が貯留することを防いでいるという役割があるそうです。形も、複雑なリング状になったもの、鐘型になったものなど色んな形状をしたクサリトイがありました。でもここ最近では、見た目もスマートな樹脂製の雨樋にすっかりお株を奪われて、見かける事も少なくなってきたようです。

気付いたときには、「あれ、クサリトイって最近見ないな。」という感じで、寡黙に、でも確かにその数を減らしてきています。(幼い頃にはぶら下がったり、引っ張ったりして叱られたこともありましたが…) 旧き良き風景が失われていくようで、少し寂しい気もしますね。

風受けて 梅霖(ばいりん)踊る 鎖樋

梅雨の入り。雨の日が続いても、ぽたりぽたり静かに樋をつたう滴を見るのも、また悪くはないものです。


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