歯科衛生士による口腔内管理を徹底いたします。
日本人の寿命はご存じのように世界一ですが、歯の寿命では先進国の中で最下位です。
日本では、歯科医師数は増えて過剰時代と言われているのに1人平均の健康な歯の数は減っているという奇妙な現象がおきています。
予防歯科では、自分の歯を残し健康なお口を管理して行く事を目標に定期健診を行います。(保険適応)
むし歯・歯周病の防止、再発を防ぐためにも予防歯科をおすすめします。
予防歯科は治療ではなく、【自分のお口の中の状態を理解する事】から始まります。むし歯があるのか?ないのか? あるとすれば何本あってどんな状況なのか?
腫れや痛みを感じる前に、積極的に専門家によるケアを行い、健康な歯を残す予防歯科の受診が推奨されます。
未来にできるだけ多くの歯を残していただくために、定期的に予防歯科を受診しましょう。
原因菌を少なくし、再発しにくくするために、予防歯科・定期健診は3カ月に一度をおすすめします。
フィッシャーシーラント
お子様の歯は3歳で20本の乳歯が生え揃い、小学校入学位になると今生えている乳歯の奥に“6歳臼歯”という初めての永久歯が生えます。6歳臼歯は噛み合わせの中心となる歯で、噛む力が強い為、非常に重要な存在です。
6歳臼歯の奥歯は溝が多く、ブラッシングが十分に出来ない為、歯垢などがたまってむし歯になりやすいので、シーラントをこの溝の部分に塗布してあげることで、むし歯になりにくい歯にします。この溝を埋めるのをフィッシャーシーラントと言います。メディカデンタルクリニックはお子様の治療も行っておりますので、保護者の方とご一緒にご来院下さい。
妊娠中の女性における統計調査によって、約7割以上の方が妊娠性歯肉炎に罹るとされています。
~ホルモンバランスと細菌叢(そう)の変化~
妊娠性歯肉炎の原因は、女性ホルモンであるプロゲステロンが増えることにあります。妊娠したことによって、組織の代謝が異常を起こし、歯ぐきがさまざまな刺激に敏感に反応するようになり、歯ぐきが腫れやすくなります。また、妊娠性歯肉炎はPrevotella-intermedia
(プレボテラ・インターメディア) という、妊娠中に活発化する特定細菌の増殖が強く関与していることが知られています。
妊娠性歯肉炎は多くの場合、妊娠5~20週目ごろから歯ぐきの腫れや出血がみられるようになり、32週目頃になると口臭も伴うようになってきます。また、この時期にはホルモンバランスの変化により、唾液の分泌量が極端に減少します。(唾液には、細菌を減らす抗菌作用や汚れを洗い流す洗浄作用、初期虫歯を治す再石灰化作用などがあります。)
唾液の分泌量が減少すると、口腔内が乾燥し、唾液の作用が発揮できなくなり、口腔内に歯周病菌が繁殖する温床を生み出してしまいます。
妊娠中に歯周病になると、その影響は母体だけでなく胎児にも及び、早産や低体重児出産のリスクに繋がります。妊娠性歯肉炎は、適切な治療を受ける必要があります。
妊娠性歯肉炎にならないようにするためには、普通の歯周病と同じく妊娠中もしっかりと歯周基本治療やプラークコントロールをすることが基本となってきます。また唾液分泌のコントロールも、出産後の口腔状態に繋がる大きなファクターとなってきます。
妊娠性歯肉炎は、出産が終わると治ってくることも多いですが、出産後の歯周病の悪化のリスクを引き上げます。妊娠性の歯肉炎の治療は、予防法と同じくプラークコントロールが中心となります。
当院では、①妊娠初期: 2か月頃まで (3週~7週の比較的つわりが軽い時期)、②妊娠中期: 5~6か月頃まで (14週~22週頃)、③妊娠後期: 8か月から9か月頃まで
(28週~35週頃)の3期でのオーラルケアを推進しております。
歯ぐきの腫れた時に歯石を取り除いたり、歯の表面を磨いたりすると痛いので、出来るだけ痛みが出ないように注意しながら、無理のないように行います。当院では研磨剤などにも注意をおき、おなかの中の赤ちゃんに影響のないものを使用しております。また、妊娠中の投薬は原則としていたしません。万一やむを得ない場合のみ、安定期まで待ってから母体と胎児にとって比較的安全性の高い投薬や、麻酔下にて処置を行うことがあります。
また妊娠中期以降はお腹の張りがでてきたり、妊娠高血圧症になりやすいため、やや背中を倒した姿勢や座ったままの姿勢など、楽な体勢でケアをお受けいただけます。
マタニティオーラルケア |
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※ご来院の際は、母子手帳をお持ちください。
微細超音波による歯石除去と歯面研磨で、歯肉炎になりにくい環境をつくります。母体の口腔環境の悪化は新生児にも大きく影響するため、妊娠期のオーラルケアは厚生労働省によって推進されています。
唾液腺周囲の血流を良くすることで歯周組織の免疫を上げます。※ 3つの主要な唾液腺は耳の下、顎の下、舌の下にそれぞれ存在し、口腔内を細菌から守り、湿潤させるための唾液をつくる大切な器官です。周囲筋をほぐすことで、唾液の分泌を促し、歯肉炎の予防に効果を発揮します。
舌の上に付着している白いプラーク塊を程よく除去することで、口腔内細菌の減少にアプローチします。※ 過度な舌苔除去は、かえって口腔内細菌を増殖させ、味覚を鈍らせたりすることがあるため、当院では、適度な舌苔の除去を行なっております。
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